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京丹後のリゾートマンション『セバーグ由良』のコミュニティブログです
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9月26日(火)

みんさん、こんにちは~(^^♪
清々しい秋晴れが続きますね。
今週末は、天気も良よさそうなので、ぜひ「セバーグ由良」のお越しください!
丹後の美味しいモノを食してください。

本日も前回に続き、高橋洋二氏の「自叙伝」を掲載いたします。

高橋氏の波乱万丈の人生をご覧ください。





「47年間に渡るスイスでの生活を振り返って(3)」
                       セバーグ由良住人 高橋 洋二

そんな中で感じましたことは、世界には文化、社会制度、言語、民族、風習や歴史等の差異は多々あるということです。

しかしながら、人間としての価値観(幸せの追求)や感情の推移等も含め、日常の生活上に於いて考えていることは、国が変わっても大差なく皆同じとの実感でした。

私が日本人としてスイス人「ヨーロッパ人」とはずいぶん違うなと感じたことも多々ありました。

その例を挙げさせていただきます。

日本社会では、太古の昔より「和」を第一に尊びます。

集団による規律を重んじ、その延長線上には「おもてなし」「思いやり」「謙虚」「謙遜」等の美徳があるのです。

これらは現代の日常生活においても生き続けておりますので、欧州と比較して、とても「優しく住みやすい国」と誇りをもって言えると思います。

一方、スイスの社会で強く感じましたことは「個人主義と自由」を最優先する国ということでした。

個人主義の社会では極論しますと、他人のことよりも自分のことを優先する社会ということです。

その上、個人の生活上に於ける「自由の権利」というものを非常に重んじ大切にしています。

しかしながら、これでは社会が締まらないので、その価値の大前提の基盤として「権利と義務」という縛りの概念を有効に機能させています。

私どもの息子たちも現地の小学校へ入学すると間もなく、親に対して、何々は自分の権利であると主張するようになりました。

正に「教育の力恐るべし」です。

スイスでは、皆で一つのことを決めるときなどは、喧々諤々参加者が自分の意見を言い合います。

議論の中でお互いの意見を摺合わせ、よりよい結論を導き出すための討論、議論を好みます。

黙ってばかりで意見を言わない人は消極的黙認者とみなされるだけでなく、良い評価を受けません。

たとえ意見が食い違っても、結論がでれば、それを根拠に根に持ち人間関係まで悪化するということは稀です。

たとえ間違っても自分の考えをストレートに吐き出すことのできる社会でなのです。

「イエス、ノー」を意思表示しやすい社会ですが、現実は論理と議論で勝負をしなければならず、日本に比べ「手強く、より厳しい社会」と実感した次第です。


                                    以上

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